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蝶々は葉っぱを味見しているって知ってた?

すみかわです。
私が仲間に入れてもらっている関博研というグループで、
昨日(探検の殿堂は休館日)、生命誌研究所を訪ねました。

いろいろな方にいろいろなお話を伺ってとても楽しいひとときでしたが、
中でも抜群に面白かったお話が、尾崎学芸員の蝶々の食草です。




蝶々は、その種によって、食べる葉っぱが違っているのだそうです。
しかも、人間を基準に考えると、それはかなりの偏食で、
これ!という決まった葉っぱ以外は決して食べないのだとか。
でも、考えてみると、お蚕さまだって桑の葉しか食べないのですから、
昆虫の世界では偏食があたりまえなんだな・・・。成る程と納得です。

だから、蝶は自分たちの子孫が食べることのできる葉っぱを捜して卵を産みつけます。
その際、蝶は、これが食べられる葉っぱかどうかを、味見をして確認しているんだそうです。
「えっ? 味見?」

緑色の葉っぱを見分けて降りてきて、葉っぱに止まると前足を使い、
まるで太鼓を叩くみたいに葉をトントンと叩く動作をするそうですが、
これが味見をしているところなんだそうです。
「トントンと叩くことが?」

前足に生えている毛の中には、触ったと感じる神経が一本と、
味覚を感じる神経が四本通っていて、毛の先端にあいた穴を通して、
葉っぱに触った → この葉っぱは、私の子孫が食べる葉? 
→ 前足でトントン・・・「あら、これじゃないわ」 or 「これこれ、この味」
へぇ~!! (一気に「へえ」ポイントが満点です)

蝶々って、蜜しかなめてないと思っていたけど、
前足で味見ができるんだぁ! 足だよ足! しかも足に生えている毛だよ! 
スゴイなぁ! スゴイなぁ!


余談ですが、関博研とは、
「関西と以西で博物館に関わる仕事をしている人々が、業務ではなく個人的に集まって、
さまざまな博物館の活動について勉強会をしたり、意見や情報の交換をおこなう、
ざっくばらんなグループ」です。

by tanken-n | 2007-01-24 23:16