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国際会議で何をまじめに・・・

すみかわです。
南極観測50周年ということもあり、比較的初期に著された本を
今ごろになって一生懸命読んだりしています。
日本の南極観測を語る時、村山雅美氏の名をぬきにしては語れない・・・
関係者にそう言わしめる村山氏が第一次越冬隊について、
『昭和基地』という本の中で、以下のように記述している。

「未知に挑む勇気を、これほど要求された越冬生活はない」

しごくまともな本だ。
そう思いながら半分近くまできたところで、あまりにも驚く記述が現れた。




「排泄作戦におけるお国柄」
という小見出しの内容は、なんと!国際会議において各国が
放尿の風に対する角度や脱糞の方法について、
何ともクソまじめに議論しているというものだった。

村山氏が日本風に表現した「キジうち」に対し、
議長を務めたオーストラリアのフィリップ・ロー氏は、
DEFALCATION(ぬぐいさること)と横文字になおしたという。

度重なる日本隊の体験上知りえた放尿にもっとも適した角度は、
風に向かって45度。この戦法だと衣服を汚すことはないという。
さらに、風を背にうけてかまえ、糞が尻を離れる瞬間、
尻を雪面から3インチまで下げる。つづいて、ネクストチャンスを
待つ間は、再び尻高で待つのが日本流だとか。

おそらく世界でもっともスピーディーな脱糞人種はノルウェ-人で、
わずか7秒しかかからないそうだ。
迅速に用が足せない日本人は、ここに悲劇の原因を認めている(苦笑)

確かに、食べる以上、出る。大問題だろう。
お尻が凍傷になったら、さぞかし悲惨だ。
けれども、国際会議で議論する問題だったとは!
そして、日本隊員の説に対し、「グッド・アイデア」と
全員一致で認めるところに、何ともバカバカしさを禁じえない私は、
果たしてやはり「女」であった所以だろうか?
それとも、南極の過酷な寒さを知らない故の無理解なのだろうか?

by tanken-n | 2006-10-18 21:45